126社落ち就活生のブログ

14卒の就活生が経験したこと。反面教師にでもしてください。文具業界やオフィス家具業界を中心に就活しましたが、大学職員に落ち着きました。

「たくさんの企業に落ちた」ことをアピールとして使っていた話

お久しぶりです。桜は散ってすっかり暖かくなりました。風薫る5月は目前ですね。

 

そろそろ早い人だと内定を得る人もいると思います。もちろんまだ決まらない、上手くいかない人もたくさんいるはずです。4月は就活第一波の終着点です。5月からは第二波が始まるので、ここで気を落とさずに頑張りましょう。

(第一波・第二波について詳しいことは以前の記事を参考にして下さい)

 

 

さて、この時期は面接のピークであり、多くの人が面接に挑んでいると思います。そのなかで必ずと言っていいほど聞かれることが「他社状況」です。

 

「これまで何社受けた?いま何社ほど選考が進んでいる?」

実際に聞かれた方もいると思います。面接官はこの話を通して、自社がどれほどの志望度なのか測ろうとしているものだと思います。

 

 

僕もこの質問は何度もされました。最初の頃は別によかったのですが、8月・9月になってくると落ちた企業も膨大になってきて、ある問題が生じました。

それは「落ちた企業数を正確に言っていいものか」ということです。

 

 

100社以上も選考を受け、落ちたことは、言ってみれば「100社以上も相手にされなかった能力のない人間」と同義ではないか。と思い始めました。そんなにたくさんの企業に落とされたのだから、きっと「こいつは無能な人間なんだ」と自ら教えてしまっているような気がして、僕は受けた企業数をごまかすようになりました。

 

本当は100社落ちてるけど、面接では「30社ほど受けました」とサバを読んだわけです。

 

 

 

受けた企業数が多いほど悪い印象を与える、というのは僕の推測でしかありませんでした。しかし、きっとそうだろうと決め込んでしまい、嘘を言い続けました。

 

 

 

しかし、それにも限界がありました。面接のたびに受けた企業数を思いつきで言っていたため、どこの企業でいくつ受けたと言っていたかわからなくなり、ボロが出始めていました。

 

僕も精神的にきつく、この嘘を言い続ける自信はなくなっていきました。

 

 

そして8月の終わり頃、ある企業の面接でやはり「受けた企業数」を聞かれました。すっかり疲弊していた僕はもうヤケになり、正直に「110社ほどの選考を受け、100社ほどの企業に落ちました」と答えました。

 

ああ、言ってしまった。きっと悪い印象を与えてしまったんだなぁ

後悔しました。

 

 

しかし面接官の反応は意外でした。

 

「おお。そんなにたくさん受けたんだ。それでもへこたれないで続けてるのは大したものだよ」

 

寝耳に水といったらいいのか。本当にこの反応は驚きました。

この時僕は初めて、「たくさんの企業に落ちた」ことがアピールとして使えることに気付かされました。

 

この面接以降、僕は他社状況でサバを読むことをやめ、堂々と正直に言うようになりました。

 

「こんなにも多くの企業に落とされた。それでも挫けずに這いつくばってでも諦めないで行動している。それだけの継続力と忍耐力、そして精神的な強さがある」

100社以上落とされたことも、言い換えればアピールとして使うことが出来る。もっと早く気づいていればな、と思うほどの衝撃でした。

 

 

もちろん、このアピールは諸刃の剣であることを忘れてはいけません。忍耐力があると受け止めてくれる企業もあれば、先述の通り無能な人間だと受け止められる可能性もある。どっちに転ぶかは分かりません。ただ、僕がこのアピールを言うと、ほとんどの企業はその苦労を評価してくれました。「ちょっとしたことで諦めるようなヤワな人間じゃない。どんなに否定され続けても就職したい意思は曲げなかった」と一言付け加えれば、納得してもらえました。

 

 

 

なにが評価され、なにがダメ出しされるか。企業によって180度変わりますし、こればっかりは140社受けても理解できませんでした。しかし、長所にも思えなかったところが、案外ウケることはよくある話です。

 

みなさんもゴールデンウィークでリフレッシュして、ちょっと頭を整理してみると、思いがけない長所が見つかるかもしれません。

 

とりあえず、4月までお疲れ様でした。