126社落ち就活生のブログ

14卒の就活生が経験したこと。反面教師にでもしてください。文具業界やオフィス家具業界を中心に就活しましたが、大学職員に落ち着きました。

面接で「父親の職業」を頻繁に聞かれた話

お久しぶりです。もう7月になり紫陽花のきれいな紫色にも少し茶色がかってきた頃です。梅雨明けが楽しみな時期でもありますね。

 

最近どこかで「面接で企業が就活生に聞いてはいけないこと」みたいな記事を読みました。その記事を探してもいいんですが、一番確かな情報は厚生労働省のHPに載っています。

 

 

公正な採用選考について|厚生労働省

ここを見ると、適性や個人の能力に関係のない家族関係や宗教などはあまり聞くべきじゃないよ、と書かれています。まぁ「配慮すべき事項」とあるので破っても罰則とかはなさそうですが。

 

家族構成については自分ではどうすることも出来ませんし、宗教や支持政党については一般的な会社ではあまり関係のない話です。業務に関係のないことは聞くな、ということでしょうか。まぁ就活生にとっても質問は少ないほうが気が楽ですけどね。

 

 

ところで自分の就活を思い出してみると、そういえば頻繁に「父親の職業」を聞かれていました。

当時もそれが「あまり聞くべきではない質問」であることは分かっていましたが、思ったより普通に、ためらいもなく聞かれるためそんなこと忘れていた気がします。

 

父親の職業。これは自分ではどうすることもできないことです。ですが嘘をついても、もし採用になれば身辺のことは企業に分かってしまう。下手な嘘もつけません。

 

この質問を聞かれた時に思うことはやはり「父親が大企業の人間なら有利なのかな」です。名前の知れた企業なら信頼に値するであろうと企業は見るのでしょうか。逆に名前も聞いたことのない零細企業なら不信感を持つのでしょうか。

 

そんなはずはない。 と僕も思いたいです。

 

父親の職業を聞くこと。この質問の意図は「家庭環境」だと僕は考えます。つまり家族とコミュニケーションをとっているか、仲睦まじく問題が起こりにくい家庭であるか。これを判断することでその人の人間性を見ようとする。つまり最小単位である家族というコミュニティにおいてどんな存在であるかを知る。これが企業の目的であり、これを知るための質問が「父親の職業」ではないかと考えるわけです。

 

 

いくら父親が大企業に勤めていても、もしかしたら多忙で離散寸前の家庭環境で育ち、荒んだ心の人間かも知れない。零細企業で厳しい生活であったとしても、楽しく明るく生きてきた豊かな心の持ち主かもしれない。

父親の企業でその息子の性格を判断するなんてどだい無理な話です。

 

肝心なのは家族のことをよく知っているか。コミュニケーションをとれているかだと思います。父親の職業ですら知らない息子は、まったく他人に興味が無いと思われかねないのです。

 

家族という小さなコミュニティですら満足に平和に分かり合えない人間が、企業という巨大なコミュニティで共に生きていけるか。

 

企業はこんな風に見ているんじゃないかと思います。

 

 

 

 

結局、企業が興味あるのは最初から最後まで就活生本人です。だったら父親のことをダシにして自己アピールするまでです。言い方は悪いですが、どんな質問も自己アピールにこじつける能力はあると便利です。

 

僕は父親が定年退職していたため、以前の勤め先を説明した後に定年後の父親と趣味を共有して生活を楽しませてあげている。と話をつなげました。家族思いの息子アピールを全面に出したわけです。

 

 

聞くべきではない質問を聞かれた時、「これはダメな質問だから黙秘しよう」とする人はいないと思います。聞かれたからには答える。できればそれをアピールに繋げる。転んでもタダでは起きない。ずる賢くいきましょう。

 

もしその面接で落とされたら、そこで初めてみんしゅうやらツイッターやらで公表してやりましょう。

スカッとしたら、また次の面接へ、です。