「新入社員に一番求めることは何か」をいろんな企業で聞いてきた話
お久しぶりです。すっかり寒くなり、嫌でもスーツを着なければならなくなりました。できることならずっとノーネクタイでいたいもんです。いかがお過ごしでしょうか。
最近は仕事に慣れた気の緩みからか、小さなミスを頻発してしまう日々が続いています。自分では気を抜いているつもりは全くないのですが、どうも今まで出来ていたものがふとできなくなったりと、肩を落としています。
特に怒られたりはなく、「これも勉強」と言ってくださる先輩方に頭が上がらない毎日です。多少の疲労感が残る日常です。
失敗できるのは新入社員のうち、はよく言われることです。実際そうなのでしょうが、こちらとしても期待に応えたい思いはあります。新入社員だからできる事を模索しては失敗しての繰り返しが現状です。
僕は就活の面接時に、逆質問(「なにか質問はありますか?」と聞かれるやつです。質疑応答とも言います)で必ず質問していた事があります。
「貴社が新入社員に一番求めることはなんですか?」
この質問をすると、企業が求めている新入社員像が分かります。その企業が今どんな人を欲しがっているのか。どんな性格の人間なら採用しようと考えているのか。それをド直球に明確にする質問だと考えて、企業に問うてました。
面白いのは、たとえ同じ企業でも、例えば2次面接と3次面接では全く異なる答えが返ってくることが普通にあることでした。2次面接では「常に活発なこと」と答えておきながら、3次面接では「常に冷静さがあること」と答えられたこともあります。言ってることが違うじゃないか!とツッコミを入れたくもなります。
この質問をたくさんしてきて分かったことは、一貫した「求める人物像」の考えのもとで採用している企業はそこまで多くないんじゃないか、ということです。
初期の段階の面接で、人事や採用担当が話す「求める人物像」は、会社で決めた定義みたいなもので、会社説明会でも言うようなテンプレート的なものが多いです。しかし徐々に役員クラスの面接になっていくと、初期の段階の説明とは食い違うことが多々ありました。もはや役員クラスは「自分の考え=会社の考え」と思っているのか、個人的に好みな人物像を言っている感じでした。だから食い違いが出てくる。
企業にしてみれば「会社にはいろんな人がいるんだから当然じゃない」と考えると思います。
でも就活生にしてみれば、「求める人物像はこうだから、一貫してその人物像になりきろう」とするわけです。
だから常に活発なことを求めると聞いてカラ元気を出していたのに、最終面接で冷静さが欲しいと言われて混乱し疑念を抱いてしまう。言ってることが違うじゃないか、と。
最初に聞いた「求める人物像」を、最後まで信じていいのか。途中で路線変更すべきなのか。その場の空気を読んで必死に対応していました。その苦労も知らずに「最近の就活生は芯がない」「空気ばかり読んでいる」と言われるのなら、企業側こそ現場と上層部の意思疎通も出来ないのかと言いたくなります。
このような企業は意外にも多かったです。みなさんも逆質問でぜひ聞いてみて、その答えに翻弄されてみてはいかがでしょうか。
【ついでに】
本日でこのブログが一周年になりました。アクセス解析を見るとかなりの方々に読んで頂けているようで、感謝の念に耐えません。僕の失敗談やしょうもないアドバイスが役に立つならこれ以上嬉しい事はありません。
今後とも細々と続けていくつもりです。よろしくお願いいたします。