就活のなにが一番つらいって、「何をすべきか分からない」ことだった話
お久しぶりです。今年も残す所2ヶ月ですね。16卒の学生の方々も就活について気がかりになってきたものだと思います。
就活は厳しく大変なものです。気持ち次第で楽しめることも出来ますが、それでも大変なことにかわりはありません。いろんな場所に行って話を聞き、喋り、合否を待つ。慣れないことの連続はつらいものです。
もちろん僕も大変な苦労をしました。思い返しても非常につらかったです。
でも、何が一番つらかったかを具体的に考えてみると、面接や試験は楽しいものではありませんでしたが、一番つらかったかと言われると案外そうではありませんでした。
以前の記事でも触れましたが、よく就活の話題で聞く「面接で人格を否定された」のような圧迫面接も無く、どの企業も穏やかな対応をしてくれました。もちろん不採用になることはつらいことです。でもそれ以上に苦痛を感じることがありました。
それは「何をするべきなのか分からない状況になる」ことです。
例えば、高校入試や大学入試なら試験範囲というのが決まっていて、やるべきことはただ1つ「勉強」です。
でも就活は違います。面接によって人間を見られる。性格や人となりを採用基準とされる世界です。これは一朝一夕で変えられるものではありません。また、正解と不正解の基準が企業ごとにあるため、A社で正しかったことがB社では間違ったことになる可能性がある。
就活が学力試験だけならば勉強をしてればいい。それだったらただひたすらに勉強してれば報われます。しかし就活は人間を見られる。コミュニケーション能力とか言う判断基準が至極曖昧なものに対して戦うことになる。だったら今更何をすればよいのか。
企業を受けるにあたって、やるべきことはもちろんあります。筆記試験対策をし、面接までこぎつけたら企業研究や自己PRを磨く等を行います。
そうやって対策を立てて1次面接をうけます。見事通過し、2週間後に2次面接があるとします。
さて、自分は2次面接に向けて何をすればよいのか。企業研究はHPを穴が空くほど読んだし、志望動機や自己PR、逆質問は1次面接で考えました。一貫性を出すためにいまさら変更はしません。
僕はこんな状況に頻繁になりました。なにかやっていないと不安になる性格の僕にとって、2週間後の2次面接までやるべきことが見つからない。これは不安と恐怖が大きくなるには十分すぎる時間でした。
結局、1次面接と同じことを暗記して面接に望み、今度は3次面接に行くことになる。面接が進むたびにプレッシャーは大きくなる反面、それを解消してくれる「やるべきこと」が見つからない。これが最も辛いことでした。
受験の不安を取り除くには勉強するのが一番です。なにかしら手を動かしていれば不安は和らぐ。その不安を和らげる方法を就活において見つけられなかった。だから不安と恐怖が大きくなる一方です。これが一番つらかった。何かしないと・・・と考えつつ何をすべきかわからず時間が過ぎていく。
面接や試験に対するアドバイスは山ほどあります。僕も耳タコです。けど、この不安の解消法については誰も教えてくれませんでした。
なんとか乗り越えられた僕から言えることは、しょうもないですが「やれることは大体1次面接でやりきってるから、その状態のままで流されたほうがいいよ」です。
戦う相手も人間であることをお忘れなく。それだけです。