圧迫面接は誰も得をしないと思う話
お久しぶりです。すっかり寒くなりました。もうすぐ10月になりクールビズも終わりを迎えます。僕はネクタイを結ぶのが下手なので、ちょっと憂鬱な感じがしています。
去年の今頃、僕は就活を終えました。振り返ってみると就活について思うことが様々あるのですが、今回はふと圧迫面接について思い出したことがありました。
僕は70回くらい面接を受けましたので、様々なスタイルの面接を経験してきました。お喋り感覚で面接をした企業もあれば、まるで監獄のような雰囲気で面接を行った企業もあります。それぞれその企業の特徴が出ているものです。
「70回も面接を受けたら、圧迫面接の1つや2つあったんじゃないの?」と思う方がいると思います。
圧迫面接の定義が僕にはよく分かりませんが、結果から言うと、僕が「圧迫だ」と思った面接は1度もありませんでした。
運が良かっただけかもしれません。
そりゃあ以前の記事にも書いたように、非常に心を抉る質問をしてくる企業はありました。しかしここは雰囲気自体は明るく、しゃべりにくい環境ではありませんでした。
圧迫面接について、ネットで調べればいくらでも情報は手に入ります。中には身の毛もよだつ様なエピソードもあります。
でも、実際数多くの面接を受けても、ネットで見たような状況にはなりませんでした。怒鳴られることもなければ無視されることもない。どの企業も学生を丁寧に扱っています。
むしろ、あまりに丁寧に扱いすぎているような気すら感じました。まるで腫れ物にさわるように就活生を扱うところも多く、かえってこっちが気を使う状況も多くありました。
就活生の身としては圧迫面接は無いに越したことはありません。嫌な思いをしてまで企業を受けたくないし、内定を得たとしても今後の仕事が思いやられます。面接はエラい立場の人がやりますから、仮にその企業に勤めてもその人の部下になると思うと、とてもじゃないけどやっていられません。それなら逃げるが勝ちです。
結局、圧迫面接は就活生の熱意を削ぐだけの行為であるように思えます。内定を貰ったとしても、まだ自社の社員でもない就活生に向かって威圧的な対応をするのだから、社員になったらどんな待遇になるか想像もしたくない。だったら別の会社に行く。
これは結局内定辞退に繋がってしまいます。企業としても、せっかく予算を充て会議をして内定を決めた就活生に辞退されるのは大変なことであるはずです。それに昨今のSNSによる情報社会によって、一度圧迫面接の悪評が広まれば、それを消し去るのは不可能に近い。バイトテロならぬ「就活生テロ」が起こるかもしないリスクを取って圧迫面接をするのは、やはり無謀であると言わざるをえない。
上記のことは企業もよく理解しているはずです。だからこそ70回以上面接しても僕が圧迫と思える面接は無かったのだと思います。圧迫面接をして得られるものよりもリスクが大きくなってきたからこそ、面接のスタイルも変化を余儀なくされている状況なのです。
でもまぁ、何を圧迫面接とするかも人それぞれではあります。人によっては面接官がつまらなさそうにしていたり、反応が薄いだけで「圧迫面接だ!」と言うかもしれません。その点、僕は鈍感というか、面接のし過ぎでちょっとのことじゃ動じなくなっていたのかもしれないですね。