126社落ち就活生のブログ

14卒の就活生が経験したこと。反面教師にでもしてください。文具業界やオフィス家具業界を中心に就活しましたが、大学職員に落ち着きました。

今でも思い出したくない、ある面接の話

お久しぶりです。無事卒論を提出し受理され、安堵の時間を過ごしていました。

 

2月に入り、就活生はだんだんと説明会やESに追われることになってきたと思います。

一般的な企業は4月から面接が始まりますが、外資系などの企業はすでに開始しているとも聞きます。それは企業によって様々です。

 

僕は面接を70回程度やりました。その中には失敗したり恥ずかしい思いをしたり、嫌な思い出がある面接や質問があります。

 

 

 

 

 

その中でも特に思い出したくない面接は、ある製本会社を受けた時の1次面接でした。

初めはどこの面接でもあるように名前や出身学校、自己PRを述べました。

 

一通り自己PRを話したあと、人事の女性から質問されました。

「もっと自己PRしてくれない?」

 

まぁこんなことは想定内。用意していた別の自己PRを話しました。すると

「もっと自己PRしてくれない?」

 

えぇ、ありますとも。3つ目の自己PRを言いました。

「もっと自己PRしてくれない?」

「もっと自己PRしてくれない?」

「もっと自己PRしてくれない?」

 

 

・・・・・

結局、最後は「もうありません・・・」と言わざるを得なくなりました。その時の女性(面接官)の満足気な顔は忘れられません。いかにも「その言葉を待っていた!」と言わんばかりの。

 

 

「もうありません」と言う時に感じる敗北感に近い惨めさ。自分の良い所なんてこれっぽっちしか無く、限界を思い知らされたような感覚でした。

「結局、問い詰めれば就活生は黙る」といった企業の態度にまんまとはまった気がしました。

 

 

ここで面接が終わってくれればまだよかったのですが、その女性からの質問は続きます。

「なぜ、これが自分の長所だと思うの?」

 

それは過去の経験や試験などから~~と説明します。正直もう気が重い。喋れば喋るほど墓穴を掘る嫌な予感がして、変な汗が出てきたことは覚えています。

 

一通り説明が終わったあとで、また一言

「なぜ、その経験と長所を話そうと考えたの?」

「なぜ、その長所が仕事で活かせると考えたの?」

「なぜ」

「なぜ」

「なぜ」

 

 

・・・・

字面だけ見るとどう見ても圧迫面接ですが、女性の口調は優しく終始なごやかな雰囲気で、圧迫という感じは全くしませんでした。でも、この面接は自分を深くえぐられた気がするものになりました。

 

なぜ を繰り返すことで本質を見る。たぶん企業の意図はこれだと思います。僕のことをよく知りたいという名目で「なぜ」を連呼したのでしょう。その結果、僕は中身の無い自己PRに気付かされ、もう何も言えなくなるほどまで追い詰められた状況に陥りました。

明確な動機が無ければ行動してはいけない。一挙手一投足に理由を求められ、問い詰められる。無意識まで言葉にしろ。「気になった」「興味がわいた」は許されないのか。そんな哲学めいたことを就活生に聞くのかと混乱しました。

 

 

 

面接が終わったあと、外に出た時の淀んだ空気はよく覚えています。どこまでも「なぜ」を言われ、敗北を認めるまで問い詰められる恐怖はいまでもトラウマです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この面接、合格し2次面接に進むことになりました。ここでやめておけばよかったものの、僕は2次面接を受けることにしてしまいました。その話はまたこんど。

 

 

 

「どんなに小さな会社でもいいからこの業界で働きたい」と考える就活生へ ~文具業界編~

切羽詰まって泣きながら卒論書いてます。どうも。

もうすぐ1月になり、選考がいよいよ本格化しますね。今回は業界研究というか、企業探しというか、そんな感じの話です。

 

僕は生粋の文房具マニアでして、文具業界は様々な企業を受けました。文房具は誰しも使うものであり、非常に身近で愛着がわく大切なモノです。これに憧れを抱いて「自分も世界中で使われるような文具を生み出したい」と野心を持っている、僕と同じような就活生も多いと思います。

 

しかしこれは就活。文具マニアと文具会社に就職できる人は違います。文具愛を主張し続ければ採用になるとも限りません。

 

 

ところで、文具業界で働きたいと考えてる方々は、いったいどれほどの文具メーカーをご存知でしょうか?

 

 

 

コクヨ三菱鉛筆・PLUS・キングジム・パイロット・ぺんてる

 

これらの企業は誰でも知ってる超有名な企業です。

 

 

デザインフィル・サンスター文具トンボ鉛筆リヒトラブライオン事務器・マックス

 

ここらへんだと文具好きなら知っている企業ですね。

 

 

ンミ堂・ナカバヤシ・MARK's・ライフ・クツワ・ヒサゴ・ショウワノート・マルマン・オート・レイメイ藤井・サカモト・セキセイ・カール事務器・サンビー

 

かなり文具マニアでなければ知らない企業だと思います。文具メーカーはまだまだたくさんあり、採用活動を行っている企業は多々あります。

 

もし「文具業界に入りたい」と考えるのならば、ちょっと考えて欲しい。あなたの言う「文具業界」は最初に書いたコクヨみたいな超有名企業のことしか考えてないのではないか、と。

 

例えばバインダーや高品質ノートのように特定の分野に特化して勝負している文具メーカーはたくさんあります。「文具メーカー=総合事務機器メーカー」ではありません。これはどの業界でもあることですが、注目するのは有名な企業ではなく、ニッチな商品で生き残ってる企業です。これを見つけることは、簡単なようで難しい。

 

 

今回はそんな「あんまり目立たないしリクナビとかに載ってないけど採用活動はしてる」企業の探し方を書いてみます。

 

 

株式会社レイメイ藤井 採用情報(http://www.raymay.co.jp/recruit/

例えばこんな感じに、就活サイトには掲載せず自社HP上でのみ情報公開をしている企業は、就活生にとって見つけるのがなかなか難しい。まず企業を知るチャンスがない。

 

そこでオススメしたいのが

業界紙 ②業界団体

この2つです。

 

まず①業界紙ですが、文具関連なら

「文マガ」(http://www.nichima.co.jp/

「オフィスマガジン」(http://www.ofmaga.com/

があります。各社が発表した新製品の情報が入手でき、そこから企業を知ることが出来ます。知らない企業名があったらとにかくググることで既知企業を増やしていきましょう。

 

②業界団体については、

一般社団法人全日本文具協会」(http://www.zenbunkyo.jp/

一般社団法人大阪文具工業連盟」(http://www.bungu.ne.jp/

 

日本筆記具工業会」(http://www.jwima.org/

日本ファイル・バインダー協会」(http://www.j-fba.jp/

日本鉛筆工業協同組合」(http://www.pencil.or.jp/

一般社団法人東京文具工業連盟」(http://www.bungu.or.jp/about.html

 

だいたいこんなかんじにあります。これらのページにある「会員名簿」「組合員名簿」といった場所を見てみましょう。きっと驚くはずです。こんなにメーカーがあったのか、と。

 

ここに出てくる会社をググっては採用情報を確認し、またググってはの繰り返しを僕はやってました。自分の知っていた文具業界があまりにも氷山の一角であったことにショックを受けるほど、文具メーカーは数多くあります。

 

こうやってひっそりと隠れた求人を見つけることができれば、幸運であると思います。本当に小さくてもいいから文具業界で働きたいと思う人はぜひ試して下さい。

「こんな名前も知らない小さな会社は嫌だ」と考える人は、それは文具業界で働きたかったのではなく、有名な文具会社で働きたかっただけです。そういう人はどうぞ大手だけ受けて、あとは本当に業界を目指してる人に譲ってあげて下さい。

 

 

 

僕はこんな感じで企業探しをしました。この手段をもうひとつ、「オフィス家具」業界でもやりました。それについては後日、卒論で生きるか死ぬかをしてなければ書こうと思います。

 

 

 

就活はやっぱりお金がかかると思う話

http://www.j-cast.com/2013/12/01190506.html

「就活生に「受験料」2525円求める ドワンゴが発表」

 

ちょっと前に話題になりましたね。就活生の本気度を見るために受験料をとる。賛否両論ある決断だと思います。

 

企業としては就活サイトで簡単に応募できることによってウン千人も選考を行わなければならない。そりゃあひどくめんどくさいものだとは思います。

テストで一気に切るのも手かもしれないけど、「あそこは学歴差別だ」「人を見ようとしない」と噂が流れるかもしれない。でも一人ひとり選考してたら人も時間も足りない・・・

 

企業としては難しい選択だと思います。僕は所詮学生なので企業の立場や主張の意図などはまだ理解できているはずもないでしょうが。

 

一つだけ言わせていただきたいのは、まぁ僕だけかもしれませんが、就活に必死な学生にとって2525円なんて、それで本気度が伝わるなら安いもんだと思わざるをえない状況だということです。

 

 

これは1つ前のエントリーでも書きましたが、企業に本気度を見せるのは難しい。面接で不十分なら、手紙も書くしなんでもしますよの状態。お金で本気度が伝わるなら、2525円なんて安いもんです。

 

就活はやっぱりお金がかかります。殆どの人が一番きつく感じたのは交通費でしょう。

僕は郊外に住んでいたおかげでそこまでかかりませんでした。それでも140社近く受けたらそりゃ高く付きましたよ。

交通費が支給された企業なんて3社しかありませんでしたし。

 

一日に選考が同じ場所でやる場合、喫茶店やネットカフェにいました。(虎ノ門駅のPRONTOにはお世話になりました)

だんだんとその費用も勿体無く感じ、公園にいることも多かったです。(芝公園、ありがとうございました)

 

あとは履歴書・ESに貼る写真ですね。これ1枚結構します。スピード写真じゃダメとか何だかんだ言われたので写真屋で焼き増しして使ってました。結局何枚焼いたのか、思い出したくもありません。

 

 

 

要するに就活にはただでさえお金がかかります。そんなことは皆知ってます。だから「お金がかかることは百も承知」である就活生にとって、交通費や写真代は必要経費みたいな感じで意味が無いと分かっていても使わざるを得ないお金と理解しているはずです。

それが「受験料」として、意味のあるお金に変わってくる。これまでJRやメトロに捨てるように払っていたのと同じお金が、「本気度」として意味のあるお金に変わる。

これを使わない手はありません。

 

僕は学生なので学生の身分からでしか意見を言えませんし、「金の使い方も知らない若造が」と思われるかもしれません。ただ内定を得られるのならウン十万の受験料だって安く感じる。就活をしてる当の本人たちにとって、「人物重視」の世の中でお金でカバーできることがあるなら、当然やる。

 

就活生は最初からそれくらい必死です。それを「本気度がある人だけの受験を」と言われても、逆に企業が学生をどういう目で見てきたのか気になるところです。

 

 

 

 この受験料制度、一概には否定できません。何度も書くように僕は就活生の立場でしかまだものが言えません。今後もしかしたら一般的な制度になるかもしれませんね。

そしたら就活生切符とかで交通費安くしてくださいよメトロさん

 

 

 

「内定のために自殺未遂」の記事を読んで思う、企業の言う「情熱」が何なのか分からないと思う話

就活自殺、内定のため命まで投げ出す大学生 - 就活ニュース:デジタル版 

 

読みました。

簡単に説明すると、ある就活生が内定をもらうために、その本気度を自殺未遂という手段を使ってアピールした。というお話です。

 

まぁどう考えても創作ですし、創作としてもあまり面白いとは思えません。

でも、どこかしら現実味があるというか、「ないないない」と思っておきながら「本当にありかねない」とも思わせる内容です。

 

 

この記事を読んで、現代の就活は~と批判するのは簡単です。でも就活制度の批判を書くつもりはないので触れません。

 

僕がこの記事を読んで思ったのは、企業に対して「本気度」を伝える手段がよく分からないからこそ、面接以外の手段を選ぶことを就活生は考えてしまう、ということです。

 

要は企業が見せて欲しいと言う「本気度」「情熱」が何なのか分からないんです。

僕もこの件では非常に悩み、結局答えがわからないまま就活が終わりました。

 

はじめてそのことに気が付いたのは、ある企業で1次面接をした時です。カタい形式ではなく雑談みたいな面接で、落ち着いて話すことが出来ました。

面接が終わったあと、見送りの際に人事からふとアドバイスを貰いました。

 

「もっと情熱を伝えられるといいね」

 

その面接は合格し2次面接に進むことが出来ましたが、僕はその言葉で非常に悩みました。情熱を伝えるとは具体的に何をすればいいのか。それが分からない。

 

2次面接までに夜通し企業研究や自己アピールを磨き、饒舌に話せるよう練習を繰り返しました。それが僕なりに考えた情熱の伝え方です。

 

2次面接では練習のかいもあって問題なくスラスラ会話が出来ました。自分としては必死にやった練習の成果が出たものであり、情熱を伝えられたものでした。

面接終了後、再び人事に見送られる際に、「今の面接はどうでしたか」と聞きました。すると人事から

 

「もっと情熱をこめられたらいいかな」

 

僕は唖然としました。夜通し企業研究し、面接の練習をして饒舌に話せるようになっても、情熱として受け止められることは無かった。

その面接は落ちました。

 

 

企業の言う「情熱」「本気度」はなんなのか。面接で耳が痛くなるほどの大声で話せば情熱なのか。「言葉が詰まってもアツくアピールしてくれればいい」のなら、練習を繰り返してスムーズかつ冷静に話せるようになったのは情熱ではないのか。僕は分からなくなりました。

 

僕は情熱や本気度は時間をかけて伝えるものだと思っています。数ヶ月もしくは数年関わりを持って、相手に伝えるものであると。

それを30分程度の面接で伝えるにはどうすればいいのか。30分程度で理解できる情熱でなければ社会では通用しないのでしょうか。それなら、まだ学生の僕には理解できないことです。

 

 

面接で企業に本気度を伝えることは本当に難しい。そもそも企業が求めてる本気度を表現する具体的な方法が分からない。だから面接以外の手段で見せればいいのかと考えてしまう。感謝状を送ったり、挨拶し回ったり。

 

だからあの記事における就活生の行動も多少の現実味があるように感じました。この人は本気度を自殺未遂というかたちで企業に伝えた。面接以外の手段ということで考えれば手紙を送るのとあまり差はないように思います。

 

 

でもまぁ自殺未遂は極端な話です。創作を鵜呑みにしないで就活、頑張りましょう。

 

 

就活がいつ終わるのか全く予想できない方々へ

就活がいつ終わるか。こればっかりは誰にも分かりません。就活は運だとも実力だとも言えるものです。

ただなんとなく「2月ころ説明会に出席して、ES出して、4月に面接やって5月ころ決まるんじゃないの」と思う方々が多いと思います。確かに就活の基本的な流れはそんな感じで、決して間違ってはいません。

 

ただ、「じゃあ6月になっても決まらなかったら?」となると、その先の就活の流れがよく見えないものであることが分かるかと思います。

 

僕は9月末まで就活を続けましたので、それまでの流れはなんとなく把握できています。スケジュール帳に載ってた要件をもとに僕の就活の流れをご紹介したいと思います。

 

 

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去年(2012年)12月から今年(2013年)9月まで僕がスケジュール帳に残した情報をもとに作りました。

どれだけ企業を受けたかなどもこうやって記録を残しておくと後で分かって便利です。まぁ、エクセルで管理してた数と若干違うのはまぁアレです。

 

この表を見ていただけると分かると思いますが、企業説明会やESの〆切、面接などにはピークの月間が存在します。説明会が2月、ESと試験が3月、面接が4月。たしかにこの時期が就活における最重要期間であることは間違いないでしょう。

 

この表で僕が伝えたいことは、4月以降のスケジュールについてです。2月~4月の一連の流れで採用活動を行う企業は、マイナビやリクナビ等に掲載しているいわゆる大企業です。

もちろん大企業なので競争率は高い。自分の思い通りに行かず、4月で就活を終えることができない可能性はもちろんあります。

 

 

では5月以降はどうでしょうか。よく見ると5月~6月にかけ、再び説明会を行う企業が増加しています。それに伴いES〆切や面接の数も増えています。

 

つまり就活には2月~4月の第一波、5月~7月の第二波が存在します。

 

5月~7月に採用活動を行うのは中小企業ですが、大企業の二次募集や独立行政法人なども採用が開始されるなど、目を離せない状況なんです。

 

だから仮に4月で上手く行かなかったとしても、そこで嫌になって就活を中断することだけは避けてほしい。第二波が来る5月までやる気を保たなければ、第二波に乗り遅れることになります。

 

 

「自分は4月以降も就活をしっかり続けるだろう」と思ってる方々はその調子です。そのことを忘れないでいてほしいです。ただ、12月の時点でそう言っていたけど、4月に上手く行かず就活を中断してしまった友人は結構います。

 

その友人たちは第二波に乗り遅れ、結局さらに長く就活を続けることになりました。

 

まぁ僕も長く就活やる羽目になったんですけどね。

僕は4月に確かに上手く行きませんでした。

しかし意気消沈せずそのままの勢いで5月6月に突入しました。最終的に内定をいただいたところは、この6月に応募したものです。

 

 

 

4月の大企業や希望の会社に祈られたとしても、落ち込んでいる暇はない。結局これが言いたかっただけです。下手に落ち込んで自分探しを始めるより、とにかく忙しくすることで何も考えないでよい状態にする。

 

自分を上手く騙せたら、それなりに楽なのでしょうね。

 

 

就活で自分にかけた自己暗示がいまさら冷めてきた話

めっきり寒くなりました。最近は卒論にため大学の図書館にこもることが多いのですが、隣に座ったスーツ姿の人が業界地図や四季報を見ている場面によく遭遇します。

 

僕は9月後半に就活が終わり、現在で3ヶ月が経ちます。年を超えたらいよいよ卒業。社会人が目の前です。

学生という肩書が終わることが目と鼻の先になった今、就活をしていた自分を振り返って非常に不思議に思うことがあります。それは就活であれほど饒舌にしゃべっていた自己アピールが、本当に自分の長所であったのか疑問に思えてきたことです。

 

あれほど僕は忍耐力が強いことを口外してきた。あれほど僕は継続力があることを説明してきた。とにかく歩きまわって問題を解決する現場主義であることを積極的にアピールしてきた。それが今、本当に自分が面接で喋ったほどの能力を持っているか分からなくなった。

 

要するに、ひたすら同じアピールを繰り返したために、自己陶酔というか、自己暗示にかかった状態になっていたと、3ヶ月経って気付いたわけです。

 

確かに僕は忍耐力も継続力もあると思います。だからこそこれに特化してアピールを続けました。それを20社40社60社と続けたことで、僕は完璧な忍耐力と継続力を持つ人間であるかのような錯覚を持ってしまったのではないかと感じます。

それが今、ようやく就活が終わり冷静になった自分を振り返った時に、就活をしていた時に自分が考えていた忍耐力も継続力もなくなっていました。

 

自分が考えていたほど自分に能力はない。まるで言葉を覚えたオウムのように同じ言葉を繰り返したことで、自分の言葉を盲信していたのではないか。そう思うわけです。

 

 

ただ、このことに気付いたからといって特にショックは受けませんでした。むしろ「気付いたのが今で良かったな」と安堵さえします。

 

自己暗示にかかり、盲信の勢いでいたほうがよっぽど就活は楽です。「自分には他人にはないこんな能力がある!」と、まるで中二病のごとき威勢でいられたからこそ長い期間の就活に耐えられたのだと思うわけです。

 

「自分は宇宙船。月まで飛べる」と繰り返すオウムが自分の言葉を信じて月まで飛んでいる間は、その自己暗示に任せて飛び続ければいいんです。「自分は宇宙船じゃなくただのオウムだった」と気付くのは、月についてからで十分です。

 

 

あとは就職後のギャップに悩むだけ。どうせどんな職場にもつらいことはあるので今からは気にしてません。面接の時に言った自分の過大評価を「自分の理想像」として、忘れないでいようとすら考えている次第です。

 

 

 

登録した就活サイトの数はさして大切じゃなかったと思う話

15年卒の就活が解禁されました。マイナビ・リクナビともに鯖落ちおめでとうございます。12月1日の風物詩。季語にしてもいいくらいですね。

でも16年卒から4月の解禁ですから、どうなることやら。

 

さて、皆さんポチポチとプレエントリーをしているものと思います。リクナビやマイナビ以外にも就活サイトは数多くあります。僕が登録した就活サイトは以下のとおりです。

 

これらはあくまで登録した就活サイトです。実際に使ったものとしてはマイナビ・リクナビ日経就職ナビ・エン・ジャパンくらいです。

 

就活サイトはたくさんあります。違いを見つけるのは慣れないとわからないと思いますが、僕が使った感想を書かせていただこうと思います。

 

マイナビ

僕は基本的にマイナビを中心的な就活サイトとして使っていました。マイナビとリクナビは掲載企業が被っていることが多いです。間違えて両方のサイトで同じ企業にエントリーすると混乱するので、どっちを軸に使うサイトか決めておいたほうが良いと思います。僕はマイナビにしました。

マイナビの特徴は、比較的業種とかで企業が探しやすいことがあると思います。企業からのメッセージが選別しやすい(エントリーした企業なのか、関係ない企業からなのかが分かりやすい)のが良いと思いました。使ってる中で特に機能面では文句はありません。ただ、頻繁に勝手にログアウトしやすい。これが唯一の不満でした。なにせ「説明会予約開始の連絡がきた!でもログアウトしてる!パスワード覚えてない!」という状況は非常に焦りますからね。PCならまだ大丈夫ですが、スマホだと外出先でこの状況はキツイです。パスワードをすぐ見られる場所に控えることをおすすめします。

 

リクナビ

リクナビは専用のスマホアプリがあるので使ってました。このアプリ、スマホでマイナビをいじるより安定してますが、ボタンが小さかったりメッセージの添付が見られなかったりと不便も多いです。

 

日経就職ナビ

上記2つのサイトにはない企業を集めているイメージです。わりと使いやすい印象があります。掲載企業もそれなりに多くですが、結局めぼしいところは少ない。そんな感じで使ってました。

 

エン・ジャパン

言わずもがな中小企業の就活サイト。正直、ここに載ってるくらいなら中小企業の中でも大きい企業だと思うこの頃。ゴールドカードだかプレミアチケットだかよくわからない制度を導入してるおかげで使い勝手が悪い印象。

 

あとのサイトは・・・あまり使ってません。めぼしい企業がなかったためです。

 

 

 

就活サイトは結局「牛丼食べたいけど松屋吉野家どっちにしようか」のようなレベルの話です。肝心なのは掲載している企業。受けたい企業が載っているかです。

 

たくさん就活サイトに登録するのは大いに結構です。安心します。でも情報量がひどいことになる。朝起きたら就活サイトからメールが40件くることになります。この時に本当に必要な情報を逃さない自信があるのなら、就活サイトにたくさん登録し、大量プレエントリーしましょう。安心します。

 

 

 

 

 

とまぁ「本当に必要な情報を逃さない自信があるのなら」なんて脅しのように書いてますが、案外大丈夫です。騒がしい空間で自分に関することはよく聞こえる(カクテルパーティ現象と言います)のと同じように、大切な情報は意外と見落とさないもんです。