126社落ち就活生のブログ

14卒の就活生が経験したこと。反面教師にでもしてください。文具業界やオフィス家具業界を中心に就活しましたが、大学職員に落ち着きました。

就活で自分にかけた自己暗示がいまさら冷めてきた話

めっきり寒くなりました。最近は卒論にため大学の図書館にこもることが多いのですが、隣に座ったスーツ姿の人が業界地図や四季報を見ている場面によく遭遇します。

 

僕は9月後半に就活が終わり、現在で3ヶ月が経ちます。年を超えたらいよいよ卒業。社会人が目の前です。

学生という肩書が終わることが目と鼻の先になった今、就活をしていた自分を振り返って非常に不思議に思うことがあります。それは就活であれほど饒舌にしゃべっていた自己アピールが、本当に自分の長所であったのか疑問に思えてきたことです。

 

あれほど僕は忍耐力が強いことを口外してきた。あれほど僕は継続力があることを説明してきた。とにかく歩きまわって問題を解決する現場主義であることを積極的にアピールしてきた。それが今、本当に自分が面接で喋ったほどの能力を持っているか分からなくなった。

 

要するに、ひたすら同じアピールを繰り返したために、自己陶酔というか、自己暗示にかかった状態になっていたと、3ヶ月経って気付いたわけです。

 

確かに僕は忍耐力も継続力もあると思います。だからこそこれに特化してアピールを続けました。それを20社40社60社と続けたことで、僕は完璧な忍耐力と継続力を持つ人間であるかのような錯覚を持ってしまったのではないかと感じます。

それが今、ようやく就活が終わり冷静になった自分を振り返った時に、就活をしていた時に自分が考えていた忍耐力も継続力もなくなっていました。

 

自分が考えていたほど自分に能力はない。まるで言葉を覚えたオウムのように同じ言葉を繰り返したことで、自分の言葉を盲信していたのではないか。そう思うわけです。

 

 

ただ、このことに気付いたからといって特にショックは受けませんでした。むしろ「気付いたのが今で良かったな」と安堵さえします。

 

自己暗示にかかり、盲信の勢いでいたほうがよっぽど就活は楽です。「自分には他人にはないこんな能力がある!」と、まるで中二病のごとき威勢でいられたからこそ長い期間の就活に耐えられたのだと思うわけです。

 

「自分は宇宙船。月まで飛べる」と繰り返すオウムが自分の言葉を信じて月まで飛んでいる間は、その自己暗示に任せて飛び続ければいいんです。「自分は宇宙船じゃなくただのオウムだった」と気付くのは、月についてからで十分です。

 

 

あとは就職後のギャップに悩むだけ。どうせどんな職場にもつらいことはあるので今からは気にしてません。面接の時に言った自分の過大評価を「自分の理想像」として、忘れないでいようとすら考えている次第です。